何がやりたいか明確ではなかった。汎用性の高いスキルとこれからの世の中に必要とされるであろうIT分野を主にみていた。

T : 就職活動時は、汎用性が高く、これからの世の中に必要とされるであろうIT分野においてネームバリューのある企業をメインにエントリーしていました。数社受けていましたが、最初に内定が出た総合系コンサルファーム(BIG4)に入社を決めました。大きな決め手はありませんが、ビッグネームの企業いずれかであれば最初に内定をいただいたところに決めようと考えていたのです。
Y : 私はTさんと同様の基準に、早期に成長できる環境かどうか、稼げるかどうかもみていました。コンサル業界はなんとなく、今どきでかっこいいなという漠然としたイメージがあったと記憶しています。評価次第で2年目からでも年俸アップ可能という実力主義なところに惹かれ、入社を決めました。
T : 入社後は基幹システムの開発設計などの業務に従事しており、周りも優秀な方ばかりで、私自身評価もされていましたし、前職に対しては今でもネガティブな感情はないですね。M&A業界に転職できなければ前職に残っていたかと思います。
Y : 私も基幹システムのプロジェクトに配属され、業務に従事していました。そんな中、まわりの方からいろんな話を聞くにつれ、実力主義ではなく定性評価がメインで、もともとの就活軸であった私の考える「早期成長」とはスピード感が合っていないかも、という思いが出てきていました。
このままだと「なんでも屋さん」で終わる…上に立つには「営業力」が必要だと思った。そして実力で勝負したい。

T : 入社2年目の夏頃、AI技術が多く世に出るようになり、このままだと私のような入社数年目の仕事はAIで完結できるのでは?と思うようになりました。社内で活躍している先輩をみると、転職者が多く、それぞれ何か1本の専門性を持っており、どこかで自身の強い専門性を立てないと「なんでも屋さん」で終わると感じたんです。同時期にM&Aという単語をよく目にするようになり、特に海外のM&A動向を見るにつれ、ビジネスが大きく動くところに関われるのは面白そうだと思いました。M&Aが経営に与えるインパクト及びスピード感に魅力を感じ、転職を決意しました。
Y : 私は就活時から3年で知識をつけ、4年目以降は企業に課題解決策を提案していくような「意思決定のお手伝い」をしたいと考えていました。ただ当時は、そのような仕事に就けるのはいつになるかわからない、手元の仕事も何のために、誰のためにしているのかわからない、そんな状況で転職を決意したんです。経営者の意思決定を促すことができ、直接的に支援や提案ができ、社会的にニーズがあり大きな影響を与えることができる仕事、そして稼げる仕事という軸で考えて最終的にはM&A業界に的を絞りました。
イチかバチかで挑戦するのではなく、営業未経験でも活躍できる環境を求めていた。

T : 営業未経験でしたので、一定は育成に時間を割いている会社であること、営業未経験者の活躍の実績があること、そして仲介ビジネスそのものを早く深く理解するために、一気通貫で顧客に関与できることを転職活動の軸としていました。ブティックスに決めた理由は①研修体制が他社より整っている印象があった②営業未経験者が活躍している具体的な実績が把握できた③他社より件数が多く積めるため、M&Aのプロにいち早くなれると想像できたこと、の3点です。また、もともと大学時代に事業承継に関連した研究をしていた中で、当時より中小企業に向けたコンサルティング事業に関心を持っていたことも影響しているかと思います。
Y : 私もほぼTさんと同じですが、具体的には①未経験者が活躍できること(研修制度の充実と1人当たりの年間の成約件数)②ゼロからM&Aを学べる、放置されず一人前になれる環境があること、でした。実際入社してみて感じたことは、研修そのものの難易度は高いと感じました。ただキツイとかしんどいとは思わないですね。今は自身の担当顧客を持ち、2件契約することを目標にがむしゃらに頑張っています。
T : そうですね、研修はいい意味で思った以上に「研修」でしたね(笑)入社2ヵ月目くらいからはもっと同行やOJTメインになるかと想像していたのですが、座学・行動目標ときっちりカリキュラムが組まれていました。今は基礎研修を終え、Yさん同様2件契約を目指して上司や先輩の力を借りながら日々頑張っているところです。